日立 KX-TM16AV1 スクロール冷凍機の概要・仕様と業務用導入のメリット

日立 KX-TM16AV1 スクロール冷凍機の概要・仕様と業務用導入のメリット


業務用冷凍機の導入を検討中の皆さまに向け、高性能かつ環境配慮型の冷凍機である**日立製スクロール冷凍機「KX-TM16AV1」**をご紹介します。KX-TM16AV1は新冷媒R448Aを採用した大容量モデルで、工場や倉庫、店舗の大型冷凍設備に最適な一台です。この記事では、本製品の概要や主な仕様、業務用途での利用シーン、環境性能、省エネ性、そして保守性・信頼性や設置時の特徴について、SEOキーワードを意識しながら分かりやすく解説します。


製品概要:KX-TM16AV1とは何か


KX-TM16AV1は、日立グローバルライフソリューションズが提供する業務用スクロール式冷凍機です。冷凍能力は約12.0kW(16馬力)級と大容量で、庫内温度-35~-5℃の低温用途に対応するモデルとして位置付けられています 。スクロール圧縮機を採用したコンデンシングユニット(屋外設置型冷凍機)であり、インバーター制御によって効率的な運転と精密な温度調整が可能です。冷媒には次世代冷媒であるHFC-HFO混合冷媒R448Aを採用しており、従来冷媒より地球環境への負荷を大幅に低減しています  。


主な仕様と性能


KX-TM16AV1の主な仕様を確認してみましょう。電源は三相200V(50/60Hz)に対応し、商用電力で安定した駆動が可能です。冷凍能力は定格で約12.5kW、インバーターによる最大運転時には約14kW超まで能力を発揮します(周囲条件や設定によって変動) 。これは大容量の業務用冷凍庫や低温保管庫を一台で賄える水準です。また、本機はDCインバータ式スクロール圧縮機を2基内蔵したマルチユニット構成となっており、負荷に応じて圧縮機を柔軟に制御します。これにより部分負荷時の省エネ運転や、万一一方の圧縮機にトラブルが発生した際のバックアップ運転(残る一基での継続運転)も可能となり、高い信頼性と安定性を実現しています。使用環境としては低温庫内(-30℃前後)での連続運転に耐える設計であり、真夏の高温環境下(外気温40℃程度)でも安定した冷凍能力を発揮できるよう設計されています。さらに、50Hz地域でも60Hz地域と同一の冷凍能力を発揮するオールインバーター仕様で、東日本・西日本いずれのエリアでも性能低下の心配がありません 。


工場・倉庫・店舗での利用シーンと適合性


業務用として幅広いシーンで活躍できるのもKX-TM16AV1の魅力です。例えば食品工場では急速冷凍や冷凍保管が欠かせませんが、本製品は大容量で低温維持力が高いため、加工食品や食肉・水産物の冷凍保存庫に適しています。倉庫業においては、冷凍物流センターや大型冷蔵倉庫で-20℃~-30℃帯の庫内温度を安定維持する用途にマッチします。インバーターマルチ方式の採用により、複数のユニットクーラー(冷風機)と組み合わせて一台のコンデンシングユニットで複数の冷凍室をカバーすることも可能です。実際、日立の標準的なクーリングシステムではKX-TM16AV1一台で2台のユニットクーラーを接続し、大容量の冷凍空間を効率よく冷やす構成が想定されています 。これにより、例えば店舗の大型ウォークイン冷凍室と製氷機用冷凍室を1台で賄うといった柔軟な設計も可能です。


また、スクロール圧縮機特有の低振動・低騒音という特長も、店舗や食品加工場での利用においてメリットとなります。従来のレシプロ(往復動)圧縮機に比べ動作音が静かで振動も少ないため、ユニットの近隣環境や作業者への負担を軽減できます。屋外設置型ユニットのため店舗裏や建物屋上などに設置でき、室内スペースを取らずに冷凍設備を導入できる点も、小売店舗や飲食店にとって魅力と言えるでしょう。


環境性能:R448A冷媒と省エネへの取り組み


環境面での優位性もKX-TM16AV1の大きな強みです。採用している冷媒R448Aは、地球温暖化係数(GWP)が1390と低く抑えられた不燃性(安全区分A1)の次世代冷媒です 。これは従来業務用によく使われてきた冷媒R404Aと比べ約64%もGWPを削減し、R410Aと比べても約33%低減した数値であり、フロン排出抑制法に基づく環境影響度区分で最高評価の「A」を達成しています 。要するに、本製品を導入することで温室効果ガス排出抑制に大きく貢献でき、企業の環境負荷低減やSDGs達成にも寄与するということです。


加えて、省エネ性能の高さも見逃せません。オールインバーター方式により、必要な冷凍能力を細かく調整できるため、無駄な電力消費を抑制します。庫内負荷が小さい時には圧縮機の回転数を落として省エネ運転、大きい時にはフルパワーを発揮と、自動で効率的に制御します。その結果、年間を通じた消費電力の削減や電気代コストの低減につながります。また、本機にはデマンド制御機能が標準搭載されており、外部からの信号により最大周波数や最大電流値を制限して運転させることが可能です 。工場や店舗で電力ピークカットを行いたい場合に、このデマンド機能を活用すれば契約電力の抑制や突発的なピーク電流の削減が容易になります。省エネ運転と冷媒特性の両面から、環境にも経営にも優しい冷凍機と言えるでしょう。


保守性・信頼性と長期運用メリット


業務用冷凍設備は24時間365日の安定稼働が要求されるため、その信頼性と保守性は極めて重要です。KX-TM16AV1はスクロール圧縮機ならではのシンプル構造(可動部品が少ない設計)により故障リスクを低減し、長期にわたり安定した性能を発揮します。インバーター制御によって圧縮機やファンモーターへの過負荷を防ぎ、起動・停止時の衝撃も緩和されるため、部品寿命の延長にも寄与しています。その結果、メンテナンス間隔の延長や突発的なダウンタイム回避といったメリットが期待できます。


また、日立の業務用冷凍機は全国規模のサービスネットワークと充実したメンテナンス体制が整っており、万一のトラブル時にも迅速な対応が可能です。予防保全の観点でもリモート監視や自己診断機能(異常時の自己検知・警報)を備えており、運転データに基づく計画的な保守も行いやすくなっています。部品の供給体制もメーカー保証期間後まで確保されているため、安心して長期運用できるでしょう。


さらに特徴的なのが、既設配管の再利用が可能な点です。R448A冷媒は従来のR22やR404A、R410A用の配管とも適合性が高く、オプションの「リニューアルフィルター」を使用することで古い配管を洗浄せずそのまま流用できます 。これにより、老朽化した既存冷凍機からKX-TM16AV1への置き換え時に配管工事の手間や廃棄物を削減でき、工事コスト・工期の圧縮と環境負荷低減の両方のメリットがあります。現場担当者にとっても、新設だけでなくリプレース(更新)時の扱いやすさが考慮された製品と言えます。


設置とビジュアル面の特徴・サイズ感

KX-TM16AV1の屋外設置例(筐体上部に大型の送風ファンを2基備えたコンデンシングユニット)。大容量ながら省スペース設計で、工場や店舗の屋外スペースに設置しやすい。


KX-TM16AV1は屋外設置型のユニットで、防錆塗装が施された頑丈な金属筐体に収められています。外観は産業用空調機器らしいシンプルなデザインで、淡いグレーのボディに日立のロゴマークと「R448A」冷媒ステッカーが確認できます。筐体上部には直径の大きな軸流ファンが2基配置されており、凝縮器(空冷コンデンサー)を効率よく冷却します。このツインファン構成により、大容量の熱交換にも対応しつつ、ファンの低負荷運転や交互運転による省エネ・低騒音化も図られています。


サイズ感としては、16馬力クラスの冷凍機でありながら縦長の設計により設置面積をコンパクトに抑えている点が特徴です。およそ幅数メートル×奥行き約1メートル程度のスペースがあれば据付可能で、一般的な工場の屋外通路脇や建物裏の空きスペース、屋上スペースなどにも無理なく設置できます(設置の際は重量約400~500kg前後の機器を支えられる基礎が必要です)。配管や電源の接続口は筐体側面にまとめられており、メンテナンス時には前面パネルを開くだけで主要なコンプレッサー部や制御基板にアクセスできる構造になっています。現場での据付工事も比較的スムーズに行え、更新時の入替作業でも既存ユニットと近いスペースに収まるよう配慮された寸法設計です。


視覚的な点では、KX-TM16AV1は存在感のある大型ユニットではありますが、業務用設備として洗練されたレイアウトになっており、複数台を並列設置してもメンテナンススペースを確保しやすい配置が可能です。ファンの吹き出し方向は真上向き(上方放出)となっているため、周囲への熱風の影響を最小限にしつつ上空に排熱できます。これにより、狭い空間での設置や隣接する機器・建物への熱影響を抑えることができます。全体として、**「大容量でありながら扱いやすいサイズ設計」**が本製品の魅力の一つと言えるでしょう。


まとめ


日立スクロール冷凍機「KX-TM16AV1」は、業務用冷凍設備に求められる要素を高い次元で満たした優れた製品です。高効率なインバーター制御とスクロール圧縮機による強力な冷凍能力、そして環境配慮型のR448A冷媒の採用によって、省エネ性と環境性能を両立しています。工場や物流倉庫、商業施設など幅広い現場で、大容量かつ安定した冷凍性能を発揮しつつ、運用コストの低減や環境負荷の削減に貢献できる点は大きなメリットです。信頼性の高さと保守のしやすさも日立ブランドならではであり、長期運用を見据えても安心して導入できます。


最新の冷凍機を導入することは、製品品質の向上や設備の省エネ化ひいては企業イメージの向上にもつながります。もし業務用冷凍機の更新や新設を検討されているなら、ぜひこのKX-TM16AV1を有力な選択肢の一つとしてご検討ください。専門性と信頼性を備えた本製品が、皆さまのビジネスの冷凍設備における課題解決と効率化に大きく寄与してくれることでしょう。

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