この入浴剤、追い炊きしても大丈夫?



皆さんこんにちは。

宮城県塩竈市・仙台市を拠点に、エアコンやガス給湯器の販売・取付工事を行なっている株式会社菜花空調です。


寒さが厳しい冬の季節になると、帰宅後は温かいお風呂で身体を温めつつリラックスしたいですよね。日頃のバスタイムのリラックス効果を高めようと使用されるのが、入浴剤です。日々頑張ったご褒美や、ちょっとしたプレゼントにも入浴剤は嬉しいものです。


しかし入浴剤の注意書きを見ると、「追い炊き不可」など、たくさんの注意点が書いていることがあります。安易に使ってよいものかどうか不安になりますよね。


そこで今回は入浴剤の使用について、住宅設備メーカーと入浴剤メーカーの見解を調査したので、ご紹介いたします。



■住宅設備メーカーの見解は?


住宅設備メーカーの代表として、大手であるLIXILの見解を調査しました。結論から先にお伝えすると、入浴剤は「使用可能」とのことです。


ただし、以下の注意点を守らないと、浴槽や床、カウンターなどが着色・変色したり、パッキンや目知財を傷めて水漏れを引き起こしたりする可能性があるようです。


・浴槽の底が見えるぐらいの透明感がある入浴剤を使用すること。

・溶け残りが出ないように充分かき混ぜること。

・入浴剤使用中は、追い炊きやジェットバスの運転はNG(機器内部が傷む可能性があるため)

・入浴剤を使用したお湯は放置せず、入浴後は速やかに洗い流すこと。

・硫黄系、酸系(炭酸など)、アルカリ系、オイル・アルコールを含む入浴剤は使用しないこと。


これらの注意点を考慮すると、いわゆる“にごり系”や“炭酸系”で人気の入浴剤を使用することを、住宅設備メーカーはあまりおすすめしていないことになります。



(LIXIL Q&Aサイトより)



(Panasonic Homesサイトより)



■入浴剤メーカーの見解は?


それでは次に、入浴剤メーカーの代表としてバスクリンの見解を見てみましょう。


結論としては、「一般で使用されている材質(ホーロー、ステンレス、ポリ、FRP、アルミ、銅、人工大理石)の浴槽・風呂釜において、入浴剤を使用しても特に問題はない」という見解です。


バスクリンで扱っている入浴剤はほぼ全てが中性なので、浴槽や風呂釜を傷める心配はないようです。ごく一部に弱酸性・弱アルカリ性の商品もありますが、これらも同様に傷める心配はないとのことです。


硫黄系の入浴剤については、浴槽や風呂釜を傷める心配があることから、バスクリンでは販売されていませんでした。



(バスクリン|お客様サポートサイトより)


また、入浴剤で使用している色素は水溶性なので、浴槽に着色するようなことないようです。そして、にごりタイプの入浴剤については、白濁成分が浴槽まわりや底に付着し、洗い流しにくくなることが懸念されていました。よって、にごりタイプの入浴剤を使用する際は、使用後は洗い残しがないように素早く綺麗に洗い流すことが求められます。


ただし、天然大理石の浴槽・風呂釜で入浴剤を使用する際は注意が必要です。天然大理石は浸透性があるので、入浴剤の色素が染み込みやすく、シミになる可能性があります。また、ろ過装置機能が搭載されたお風呂でのにごりタイプの入浴剤の使用は控えましょう。ろ過装置内のフィルターににごり成分が付着し、浄化性能が落ちる可能性があります。


以上の注意点を守れば、バスクリンの製品は、基本的にはご家庭で問題なく使用できるようです。



■両方の見解を踏まえた結論


これまでの異なる立場による見解を踏まえて、入浴剤の使用について、以下のような結論がいえるかと思います。




・硫黄系は絶対NG!にごり系は避けたほうが無難

両方の意見を踏まえると、硫黄系の入浴剤は浴槽・風呂釜を傷めることから使用は絶対にやめておきましょう。硫黄は浴槽・風呂釜の素材として使用される銅や樹脂と化学反応を起こすことで、破損や水漏れなどのトラブルを引き起こす原因となるからです。


入浴剤のパッケージの裏面を見て、硫黄が含まれていないか確認しましょう。多くの商品には「本品には浴槽・風呂釜をいためるイオウは入っておりません」のような文言が太字で明記されているはずです。


・入浴剤使用後のお湯を宵越ししない!

入浴剤を使用したお湯を、翌日も使うことは避けましょう。水洗いできるからといって、長い時間放置しておくと洗い流しにくくなることが考えられます。特ににごり系の入浴剤を使用後は、できるだけ速やかに洗い流す方が賢明です。


・定期的に配管の洗浄を!

目に見える部分は綺麗に洗い流すよう意識できますが、浴槽からは見えない配管内にも入浴剤の成分が付着している可能性があります。そのまま放置し続けると配管を傷めてしまうほか、給湯器の故障にもつながりかねません。入浴剤を日常的に使用する際は、定期的に配管を洗浄することが大切です。



■まとめ


浴槽・風呂釜や給湯器などが故障するかどうかは、日頃の使い方や環境によって変わってきます。入浴剤使用法についても、故障の原因の一つです。入浴剤を使用する際は、正しい使用法と注意点を守って、楽しいバスタイムにしましょう。ただし、定期的に配管洗浄をすることを忘れないでくださいね。


菜花空調では、給湯器や配管の点検をはじめ、お風呂に関するあらゆる相談を承っております。もしお風呂について不安なことやお困りごとがあれば、菜花空調がプロの目線で点検やメンテナンス、アドバイスなどをさせていただきますので、ぜひご利用ください!


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