換気にはどんな種類がある?それぞれの特徴と適した場所

皆さんこんにちは。

宮城県塩竈市を拠点に、エアコンやガス給湯器の販売・取付工事を行っている株式会社菜花空調です。


建物内の空気環境を快適に保つためには、しっかりと換気を行う必要があります。ところで皆さんは、管理している建物の換気がどのように行われているのかご存知でしょうか。実は換気にはいくつかの種類があり、建物ごとに適した換気設備を選ばなければならないのです。ここでは換気の仕組み・種類や、使い分けのポイントを紹介します。




■換気の基本的な仕組み



最初に、そもそも換気とは何をすることなのかを改めて考えてみましょう。一般的な換気とは、室内の汚れた空気を外に出し、代わりに新鮮な空気を取り入れる「空気の入れ替え」をいいます。空気を排出することは「排気」、取り入れることは「給気」といい、そのための出入り口が「排気口」と「給気口」です。


また、送風機(ファン)などの機械設備を使用する換気を「機械換気」、機械を使わない換気を「自然換気」といいます。機械換気は能動的かつ確実に行えますが、機械を使う分コストがかかってしまいます。自然換気はその逆で、コストはかかりませんが機械換気ほど効率がよくありません。一長一短なので、場所に応じた使い分けが重要です。




■換気の種類と特徴


換気の方法は、給気と排気を機械換気で行うのか自然換気で行うのかによって、大きく3種類に分けられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。



・第1種換気



給気と排気の両方を機械換気で行う方法を「第1種換気」といいます。換気をほぼ完全に機械でコントロールするため、安定した換気が行えるのが大きなメリットです。その代わり、機械の設置費用・ランニングコストともに最も高くなります。


また、熱交換器を設置できるのも大きな特徴です。熱交換器を使うと、排気時に捨てられる熱を回収して給気に戻せるので、換気による室内の温度変化を抑えられます。その結果、エアコンの負担が減り省エネにつながるのです。このような特徴から、主にオフィスビルなど徹底した換気コントロールが求められる施設に向いています。



・第2種換気



給気を機械換気、排気を自然換気で行う方法を「第2種換気」といいます。給気をコントロールしているので、常に新鮮な空気が供給されるとともに、汚れた空気の侵入を防ぐことができます。クリーンな環境が求められる、クリニックやクリーンルームなどにおすすめの方法です。ただし、湿気を排出しにくいため、壁の内側などに結露が発生しやすい点に注意する必要があります。



・第3種換気

給気を自然換気、排気を機械換気で行う方法を「第3種換気」といいます。一般住宅でも広く使われている、最も一般的な換気システムです。積極的に新鮮な空気を取り入れるわけではないものの、ニオイ・煙・熱・水蒸気といったものを効率よく排出できるため、ニオイや熱がこもりやすい飲食店にも向いています。


この他、給気にも排気にも機械を使わず、完全に自然任せで換気を行う方法を第4種換気(パッシブ換気)と呼ぶこともあります。コストはかからないものの計画換気(コントロールされた換気)はできないため、飲食店やクリニックといった施設には適しません。現在は一般住宅でさえ24時間換気システムの設置が義務付けられているので、第4種換気は限られた場所でのみ使えると考えていいでしょう


このように、換気の方法はどれも特徴が異なり、それぞれメリットとデメリットがあります。建物の用途によって最適な換気設備は変わってくるので、よく考えて選ぶことが大切です。物件の換気設備の見直しをお考えであれば、まずは空調やダクトに詳しい業者へ相談してみることをおすすめします。



菜花空調では、空調設備工事全般を承っております。豊富な実績に基づき、建物の用途や構造に応じた最適な換気方法をご提案可能です。「何だか空気の状態が悪い……」と感じている管理者様・オーナー様、今のうちに換気設備を見直してみませんか? お見積もりは無料、お得なキャンペーンも行っておりますので、菜花空調までお気軽にご相談ください。