今回は梅雨のエアコンは除湿と冷房どちらがいいのか？というテーマでお話ししたいと思います。
これは結構永遠のテーマでしょうか。ネットでも結構調べている方はいらっしゃるみたいですね。
結論から言いますと、
一概には”どちらとも言えない”です。
理由もあるわけなんですが、まず除湿には種類があるのをご存知でしょうか？。
エアコンの除湿には何種類かありますが、お話を聞く限り、ご自宅で使われてるエアコンの除湿について把握されていない方も多いようです。
まずはエアコンのリモコンを見てみてください。「除湿」や「ドライ」とか書いてあるものが一般的ですが、その他にもメーカーや機種によって異なります。
除湿やドライ機能は、そのなかでも代表的な２つの機能です。それぞれの機能について解説していきます。
除湿機能について
エアコンの除湿機能とは、室内の湿度を下げるための機能です。
夏場などに多くの人が感じる不快な蒸し暑さは、高湿度が原因です。
除湿機能を利用することで、室内の湿度を下げ、過ごしやすい環境を作り出すことができます。
除湿機能を使用すると、まず内部の温度センサーによって、室内の温度と湿度の状況が測定されます。
そして、それに応じた運転モードが自動的に選択されます。
除湿機能を使うと、室内の水分を空気から取り除きます。
このとき、エアコン内部に設置された除湿フィルターが大切な役割を果たします。
除湿フィルターは、空気中の水分を取り込み、水滴状にして流れをつくって放出することで、湿度を下げます。
また、除湿フィルターは湿気を吸収することで、室内のカビやダニの繁殖を抑制する効果もあるため、健康にも良い影響を与えます。
ドライ機能について
ドライ機能とは、除湿機能を発展させた機能で、室内の湿度を下げることで、不快な蒸し暑さを解消するのに加え、室内を快適に保つための機能です。
ドライ機能は、空調運転中、除湿が必要と判断される場所で自動的に作動するモードです。
室外からの濃厚な湿気や室内の湿度が高い場合、ドライ機能は自動的に起動し、空気中の水分を取り除くことで、室内の湿度を下げます。
ドライモードでは、冷却効果はあまり重要ではなく、除湿効果を重視するため、一般のクーラー運転モードに比べて、空気の流れはやや弱めに設定されます。
しかし、寒さは感じずに除湿効果が高いため、夏場には快適に過ごせます。
ハイブリッド除湿について
エアコンのハイブリッド除湿機能とは、エアコンが冷房モードと除湿モードを組み合わせた、高効率な除湿機能です。
従来のエアコンの除湿機能は、室内の湿度を下げるためにエアコンを除湿モードに設定することが一般的でした。しかし、この方法は部屋の温度を下げすぎてしまったり、冷えすぎてしまったりした場合がありました。
そこで、ハイブリッド除湿機能が登場しました。この機能では、まず冷房モードで室温を下げ、室内の湿度を下げる効果があります。そして、一定の湿度に達すると、除湿モードに切り替わります。このように、温度を下げすぎず、効率的に湿度を下げることができるのです。
また、ハイブリッド除湿機能は、省エネルギー効果が期待できます。従来の除湿モードでは、冷房モードよりも多くの電力を消費していましたが、ハイブリッド除湿機能では、冷房モードと除湿モードを組み合わせることで、省エネルギーに貢献することができます。
さらに、ハイブリッド除湿機能は、湿度センサーが内蔵されていることが多く、室内の湿度が高いときに自動的に作動するため、手動での操作が必要ありません。また、エアコン本体に設置されている「エアーシャワー」機能で、空気をフィルターに通すことで、浄化された空気を室内に送り出すことができます。
ただし、ハイブリッド除湿機能を使用する場合は、除湿モードと冷房モードが自動的に切り替わることになるため、エアコンの音が頻繁に変化することがあります。また、モードの切り替えによって風が出たり引っ込んだりするため、室内の温度や湿度によって快適さが左右されることになります。
まとめ
梅雨の季節は湿度が高く、蒸し暑い日が続きます。
このような気候下でエアコンを使用する際には、冷房と除湿、どちらが適切かを考慮する必要がありますが、結局どちらがいいのでしょうか？
まず、冷房を使用する場合は、室温を下げることで快適な空間を作り出すことができます。
しかしながら、エアコンを冷房モードで連続的に運転すると、室内の空気中に含まれる水分を冷やしているため、結露が発生する可能性が高くなります。結露が発生するとカビや雑菌が繁殖しやすくなり、健康に害を及ぼすことがあります。
そのため、冷房を使用する場合は、室温の調整と同時に、室内の湿度管理もしっかり行うことが必要です。
一方、除湿モードを使用する場合は、湿度をコントロールすることが目的となります。湿度が高いと、人間の体温調節機能が低下することで、非常に不快な状態になることがあります。
また、湿度が高いと室内の家具や調度品にも悪影響が及び、木材や布製品などが腐食する原因になります。そのため、特に衣服や寝具など、水分を多く含むものが多くなる梅雨の季節には、除湿モードを選ぶことで、室内の湿度を下げることが有効です。
以上のように見ていくと、梅雨の季節においては、除湿モードを優先的に選ぶことが有効と言えます。しかし、室温を下げる必要がある場合には、冷房モードも有効な選択肢となります。
また、冷房モードを使用する場合には、必ず室内の湿度管理も同時に行うことが大切です。時には、両方のモードを組み合わせて、快適な室内環境を保つことが必要になります。
以上から、どちらも正解と言えますね。状況により、上手に組み合わせて活用してみてください。
《この記事を書いた人》
菜花祐樹 YUUKI NABANA
株式会社菜花空調 代表取締役
2004年創業、東北宮城県を中心に空調設備工事・ガス設備工事を主体
に設備工事業全般の事業に携わる。
菜花空調では、経験や技術に基づいた最適なご提案が可能です。「菜花空調」はそうしたプロの業者の1つです。宮城県エリアのあらゆる場所のエアコン、ガス、水道、給湯器等の工事を手掛けてきました。誠実な対応と確かな技術力で地域の皆様からの信頼を獲得しております。仙台をはじめ宮城県の工事の際は、ぜひ「菜花空調」にお任せください。
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